11大正7年、国の指定により“漁港小名浜のうぶ声”あがる
 明治30年(1897)現在のJR常磐線、当時は日本鉄道磐城線が開通し、それまで小名浜港から運搬されていた石炭は、一気に安全な鉄道に取って代わられ、小名浜への馬や蒸気を使用していた軽便鉄道はじめ、人口の密集していた街も火が消えたと同様になり、一漁村を呈することとなりましたが、全国の漁船を調査していた政府は、大正7年(1918)に小名浜をはじめとする千葉県白浜、静岡県伊東、新潟県能生、宮崎県油津、三重県波切の6港を指定し、以後数年にわたって築港への補助により、同年11月福島県の工事にて本格的な漁港修築の第一声、うぶ声でありました。
 同12年には護岸277m・防波堤490m・荷揚場155mの完成をみ、他の江名・中之作港はじめ、昭和10年ころには四倉・勿来港など、いずれも漁船の大型・動力化の進展、さらに沖合・遠洋漁業の進展へと進む、魁けととなりました、小名浜は。

小名浜往復鉄道馬車
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