2“歴史(古文書)デビュー”も漁村・小名浜
 今から約400年前の、文禄4年(1595)の小名浜は、陸奥国の岩崎郡に属し、市内12万石を領地とする「岩城氏」の支配下にあり、すでに小名浜と呼ばれておりました。
 米作りなどは隣の岡小名の半分も満たない代わりに、「小物成」という米以外の税金を記すものによると、同郡のすべての船数85艘に対して、小名浜は35艘を持ち、その税金額は郡の44貫50文に対して、32貫400文という納税率の高さが、港および漁村を裏付けるものであり、縄文時代と同じく、400年前もやはり、漁業一筋であったことがわかります。
 では、その小名浜ですが、集落はといいますと、記録の順に、中間郡、中嶋、西浜、前浜、米野とあり、現在の商店街名や地名に置き換えてみますと、中間郡は中町の銀座商店街、中嶋は中島商店街、西浜は西町商店街、米野は古湊となりますが、前浜がいまだ不明です。

磐城領小物成目録
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